15日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が週間ベースで下落。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に発表された米経済指標が低調だった。
- ニューヨーク時間午後4時20分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。週間では0.7%安と、3週ぶりの下げ
- 週間ではポンドが主要10通貨で上昇率上位。英国の欧州連合(EU)離脱が延期されるとの見方が背景
- ドルはこの日、ストップロスが発動されたことから下げ足を速めた。3月のミシガン大学消費者マインド指数は予想を上回ったものの、FOMCの見通しがハト派的になるとの見方が市場で織り込まれつつあることに注目がより集まった
- 3月のニューヨーク連銀製造業景況指数と2月の米鉱工業生産指数は市場予想を下回った。今週発表された2月の米消費者物価指数(CPI)と先週発表の2月の米雇用統計も低調だった
- 米10年債利回りは一時2.5782%と、1月初旬以来の低水準を付けた
- ドルは対ユーロで0.1%安の1ユーロ=1.1320ドル。対円では0.2%安の1ドル=111円49銭
欧州時間の取引
ドルが週間ベースで今月初の下落となる勢い。米経済指標が強弱まだら模様なことに加え、米中貿易協議で進展の兆しが見られることが背景。
原題:Dollar Falls for Week Amid Soft Data, Brexit Bets: Inside G-10(抜粋)