来年のアメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者指名を目指し、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」の運動に携わってきたジルブランド上院議員が立候補を表明しました。民主党ではこれまでに10人以上が立候補を表明していますが、各種の世論調査でトップを走り、近く立候補を決断するとみられるバイデン前副大統領の動向が焦点となっています。
民主党のキルステン・ジルブランド上院議員は17日、ビデオ声明で来年の大統領選挙に向けた候補者指名を目指して立候補を表明しました。この中でジルブランド氏は「勇敢さ」をキーワードに掲げ、「勇敢さがあれば憎しみを広め、真実を隠し、壁を作ったりはしない」とトランプ大統領を批判したうえで「民主主義を取り戻そう」と訴えました。
ジルブランド氏は52歳。国務長官に転身したヒラリー・クリントン氏の議席を引き継ぐ形で、2009年からニューヨーク州選出の上院議員を務め、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」の運動に積極的に携わってきたことでも知られています。
民主党では10人以上がすでに選挙に名乗りを上げていますが、各種の世論調査では、立候補を表明していないもののオバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏がトップとなっています。バイデン氏は16日の集会で「自分は立候補者の中では」と口を滑らせるなど、近く立候補を決断するとみられ、バイデン氏の動向が焦点となっています。