【ソウル時事】韓国大統領府高官は17日、ハノイで2月末に行われた2回目の米朝首脳会談が合意に至らなかったことについて、「『悪い合意よりは合意なしのほうがましだ』という考え方には同意する」としながらも、「完全な非核化目標を一度に達成するのは現実的に難しい」と述べた。その上で「いわゆる『オール・オア・ナッシング(全てか無か)』という戦略を再考する必要がある」と指摘した。
高官は記者団に対し、「北朝鮮との間で非核化に向けたロードマップ(行程表)で合意した上で、初期的な進展を何度か重ねて相互信頼を構築し、最終目標を達成すべきだ」と主張。段階的な非核化を図るべきだという考えを示した。(2019/03/17-20:28)