[ブリュッセル 18日 ロイター] – 欧州連合(EU)は、4月9日にブリュッセルで開催するEU・中国首脳会議で、中国が経済を開放する期限を設けることについて合意を目指す。ロイターが入手した共同声明案で明らかになった。 

EUが作成した共同声明案は、中国とEUが「一連の市場アクセスの障壁や条件について2019年夏までに合意する」とし、障壁撤廃の期限を「遅くとも次回2020年のEU・中国首脳会議までに」に設定するとなっている。 

さらに、ほぼ10年にわたり協議している投資拡大に向けた特別協定についても、2020年を決着期限とした。 

共同声明案は、中国がEUの開放性をフルに利用しておきながら、外国企業の参入制限をなかなか廃止しないことへのいら立ちを反映していると、EU外交筋は指摘している。

共同声明案は中国側の承認が必要で、修正される可能性もある。 

習国家主席は今週から、イタリア、フランスを歴訪する。4月9日にはブリュッセルでEU・中国首脳会議が行われ、共同声明案は李克強中国首相とユンケル欧州委員長、トゥスクEU大統領との会談で正式に公表される予定。