[ニューヨーク 19日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場でドルが主要通貨に対して小幅安。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果について、市場はハト派的な内容を期待している。 

FOMCはこの日から2日間の日程で始まった。翌20日の会合後に声明が発表され、パウエルFRB議長が記者説明を行う。連邦準備理事会(FRB)の「忍耐強い」姿勢に加え、今後の金利動向やバランスシートを巡る方針などが焦点となる。 

シリコンバレー銀のシニア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「市場は一段とハト派的な内容を期待している」と述べた。 

経済指標では、1月の製造業新規受注が前月比0.1%増と市場予想の0.3%増に届かなかった。出荷は4カ月連続の落ち込みとなった。 

バノックバーン・グローバル・フォレックスの主任市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、インフレ指標が軟調で雇用の伸びは予想を下回っており、製造業生産もさえないと指摘した。 

豪ドルAUD=D4は対ドルで0.22%安。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が公表した3月理事会の議事要旨によると、中銀は金利据え置きを決定するに当たり、住宅価格の下落による個人消費への悪影響と堅調な労働市場のバランスを取ろうとしたことが明らかになった。 

ポンド/ドルGBP=は0.18%高。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)延期を巡り、フランス大統領府が否定的な見解を表明したことを受け値下がりする場面も見られた。 

ドル/円 
NY終値 111.37/111.40 
  始値 111.20 
  高値 111.47 
  安値 111.21 

ユーロ/ドル 
NY終値 1.1349/1.1354 
  始値 1.1355
  高値 1.1362 
  安値 1.1340