- 延期を3カ月とするか2020年までとするか、首脳会議で告げる見通し
- メイ首相が賭けに出て失敗しても、EUは再延期を認めない方針
欧州連合(EU)は英国のメイ首相に対し、4月半ばまでに方向性を決断する必要があると告げる見込みだ。EU離脱を2020年以降に延期するか、3カ月で合意なき離脱を決行するかを迫ると、EU高官が語った。
21日にブリュッセルで開催されるEUサミットで、加盟国首脳らは現在の離脱案が7月までに英議会を通過する可能性に賭けるのか、3週間で判断するようメイ首相に最後通告を突きつける公算が大きい。
この高官によると、メイ首相が賭けに出ればそれが裏目となった場合でも、EUはほぼ確実にそれ以上の延期要請を拒否する意向。メイ首相が3カ月で議会の承認を得ることが無理だと判断する場合は、来年までの延期を認める方向だという。
EUにとって最善のシナリオは依然として、メイ首相の離脱案が英議会を通過することだ。英国のEU離脱推進派議員に離脱延期をいっそう受け入れ難くさせるため、EU首脳らは現在の合意を再交渉することはできないと強調する可能性も高いと、この高官は語った。EU加盟国は19日に欧州問題担当相会議開催。この時の外交官ノートは、高官のコメントを裏付けた。
原題:EU Said to See Mid-April Deadline For May to Decide Brexit Fate(抜粋)