• 英EU離脱期限の延期案、英中銀は据え置き、半導体株急騰
  • エーザイのパートナーが株急落、シーメンスが三菱重などと交渉

「スポーツ史の最も優れたキャリアの一つを終えた」。米紙ニューヨーク・タイムズは現役引退を発表したイチロー外野手のニュースをこう伝えました。同紙によると日米で不朽の記録を打ち立てたイチローは大リーグ殿堂入りが確実視されています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

練り直し続く

英国の合意なき欧州連合(EU)離脱のリスクが浮上する中で、EU首脳らはトゥスク大統領が先に提示した条件付きでの5月22日までの英離脱期限の延期を変更し、英議会による来週までの離脱案承認の是非にかかわらず同月7日までの延期を認めることを検討している。関係者が明らかにした。市場では合意なしにEUを離脱する可能性が浮上したことで、ポンド投資家は急きょ戦略の見直しを迫られている

中銀それぞれ

イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利の据え置きを決定。労働市場は力強さを維持し賃金も上昇しているが、欧州連合(EU)離脱を巡る不確実性から身動きが取れない状況だ。一方でノルウェー中銀は昨年9月に続いて利上げを実施。スイス中銀は政策金利を据え置き、インフレ予測は引き下げた。

急騰

半導体大手、マイクロン・テクノロジーの株価は21日の米市場で9.6%高。2018年12月-19年2月決算で示した見通しが市場予想を下回ったほか、DRAMの需要低迷に対応するため生産と設備投資の両方を削減すると明らかにしたが、アナリストらはこの計画をおおむね支持。厳しい環境においては必要な措置だと評価し、2019年後半の回復に向けた土台作りになるとの見方を示した。これを受けて、半導体および半導体製造機器メーカー各社の株価も上昇した。

急落

米バイオジェンと開発パートナーのエーザイは、最終段階にあったアルツハイマー病治験薬「アデュカヌマブ」の臨床試験の中止を決定した。バイオジェン株は29%安で引けた。アルツハイマー病治療薬を巡っては複数の製薬会社の試験結果で十分な有効性が示されず、アデュカヌマブに高い期待が寄せられていた。

事業統合を模索

ドイツのシーメンスは、三菱重工業などアジアのパートナー企業と大型ガスタービン事業を統合する可能性を探っている。関係者が明らかにした。シーメンスは三菱重のほか複数の企業と交渉。事業の全体または一部を合弁会社に売却することなどが選択肢に上っているという。最終的な決定は下されておらず、シーメンスが同事業を社内に残すと決める可能性も依然あると、関係者は述べた。

その他の注目ニュース

イチロー、28年のプロ人生に幕
アップル株上昇、4カ月ぶり高値
テンセント純利益、予想下回る