[ニューヨーク 21日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対し反発。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)を巡る懸念でポンドやユーロに売りが出た。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.75%高の96.476。前日は連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派結果を受け0.6%値下がりし約10カ月ぶりに200日移動平均線を割り込んだ。
ポンド/ドルGBP=は約1%安。ユーロ/ドルEUR=も0.5%値下がりした。合意なきブレグジットを巡る懸念が強まった。ロイターが入手した文書草案によると、欧州連合(EU)は英議会が来週中に離脱協定案を承認するという条件付きで、離脱期日を5月22日まで延期することで合意する意向という。
こうした中、イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を0.75%に据え置くことを全会一致で決定。据え置きは予想通り。国債買い入れ枠も予想通りに4350億ポンドに据え置いた。
ドルはこの日反発したものの、上昇が継続するかどうかは疑問とみられている。モルガンスタンレーは調査リポートで「FOMCの決定はドルにとってかなりの弱気材料といえ、ドルは今後も一段安が予想される」と指摘した。
ノルウェー中銀は政策金利を0.75%から1.00%に引き上げた。利上げは予想通り。中銀は年内に追加利上げする方針をあらためて示した。決定を受けノルウェークローネが対ドルNOK=や対ユーロEURNOK=で上昇した。
一方、スイス中銀は主要政策金利を据え置くとともにインフレ率予想を引き下げ、超緩和政策を維持する方針を示した。スイスフランは対ドルCHF=で小幅安。
ドル/円
NY午後4時 110.79/110.82
始値 110.62
高値 110.95
安値 110.39
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1367/1.1368
始値 1.1387
高値 1.1397
安値 1.1343