【ワシントン時事】トランプ米大統領は20日、中国からの輸入品に昨年課した追加関税を「かなりの期間」維持することを政権内で議論していると記者団に明らかにした。中国は貿易協議で追加関税の全廃を求めているが、トランプ氏は「中国が合意に従っているか確認する必要がある」とけん制。中国が約束した改革措置を実行に移したと判断するまで、関税を撤回しない方針を示唆した。
米中は4月中の最終決着を視野に入れ、約1カ月ぶりとなる閣僚級の直接協議を来週北京で再開する見通し。知的財産権侵害など中国の不公正貿易慣行の是正に加え、互いの追加関税を撤回する時期や対象額も争点だ。