[ブリュッセル 21日 ロイター] – 欧州連合(EU)は英国に対し、英議会が来週中に離脱協定案を承認するという条件付きで、離脱期日を5月22日まで延期することで合意する意向であることが21日、ロイターが入手した文書の草案で明らかになった。 

英国を除くEU加盟27カ国の文書草案は「英下院が来週、離脱協定案を承認する条件の下で、EUは(現時点で期日となっている)3月29日より前に、離脱期日を5月22日まで延期することに合意する」とし、「英国に欧州議会選挙に参加する意図がないことを踏まえると、5月22日以降に延期することはできない」としている。 

同時に、英国が条件などで合意できないまま離脱する事態への準備も継続する必要があるとした。 ただ、英国以外のEU加盟国間で討議がなお継続しているため、文書の内容は今後変更される可能性もある。 

英国のメイ首相は前日、EU離脱期日を6月30日まで3カ月延期するようEU側に要請した。