ハモンド財務相ら一部の英閣僚は24日、メイ首相への支持を公言した。英国の複数の新聞は、欧州連合(EU)離脱への対応を巡る不満から、メイ氏に首相辞任を求める圧力が強まっていると報じていた。
ハモンド財務相はスカイニューズに対し、メイ首相を辞任に追い込むことは英国のためにならず、新たなリーダーについて論じるのは「無責任」だと主張した。ただ、首相の離脱案を巡る膠着(こうちゃく)状態を打開するために2回目の国民投票を実施する可能性については否定せず、「完全に論理の一貫した提案」だと述べた。
ハモンド氏の発言に先立ち、サンデー・タイムズとサンデー・テレグラフ、メール・オン・サンデー、オブザーバーの各紙は、離脱プロセスを完了させるため一部閣僚らがメイ氏を首相職から排除し、暫定首相を置くための措置を講じつつあると報じていた。
サンデー・タイムズによれば、首相選出に向けた正式な選挙が行われるまで、メイ氏の右腕とされるデービッド・リディントン議員に首相職を代行させることを、少なくとも閣僚6人が望んでいる。25日の閣議でメイ首相に辞任を迫り、首相が拒めば一斉に辞職する構えだという。
リディントン氏は24日、自宅の外で取材に応じ、メイ氏の職務を引き継ぐことに関心はないと述べた。
原題:U.K. Ministers Back Theresa May Amid Reports of Ouster Plan (1)(抜粋)