2月の米住宅着工件数は8カ月で最大の減少となった。特に一戸建て住宅での落ち込みが目立った。賃金上昇や住宅ローン金利低下をよそに、買い手や建設業者が慎重姿勢を続けていることが示唆された。
キーポイント |
・2月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、以下同じ)は前月比8.7%減の116万戸-市場予想(121万戸)を下回る ・前月は127万戸(速報値123万戸)に修正 ・着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は、1.6%減の130万戸 |
インサイト
- 予想を上回る落ち込みは、資材・労働コスト上昇の中で業者が手頃な価格の住宅建設に引き続き苦慮していることを示唆。ただ2月の減少は、平年より気温の低い日が多かったことを反映している可能性もある
- 一部の住宅関連統計は、1-3月(第1四半期)における市場の回復を示唆。
- 2月の中古住宅販売は2015年以来最大の伸び、住宅建設業者の景況感も今年に入り上向いている
詳細
- 一戸建て住宅の着工件数はここ4年で最大の減少-許可件数は変わらず
- 変動の大きい集合住宅の着工件数は17.8%増-許可件数は4.2%減
原題:U.S. Housing Starts Decline Most in Eight Months in February(抜粋)