トランプ米政権にはさらに数週間あるいは数カ月間にもわたって中国と交渉を続ける用意があると、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が述べた。中国側による米企業に対する市場アクセスおよび知的財産政策の改善が確保される通商合意の成立を目指すためという。

  「これは時間に左右される問題ではない。政策方針そして履行の問題だ」とクドロー委員長は28日、ワシントンでの講演で発言。「さらに数週間、または数カ月かかるなら、かければよい。大統領が言うように、米国にとってプラスとなる素晴らしい取引を成立させなくてはならない。それがわれわれの1番の関心事だ」と述べた。

  ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は28日、北京で開かれた中国の交渉者らとのワーキングディナーに出席。29日には終日協議が行われる。クドロー氏によれば、協議は来週も続き、中国の劉鶴副首相がワシントンを訪問し、米交渉団およびトランプ大統領と会談する。

  クドロー氏は米国がより良い条件を要求している主要分野として、中国による米知的財産の取り扱い改善、米企業に対する市場アクセス開放、通商合意の履行メカニズムに関して同意することなどを挙げた。中国が合意における改革の約束を果たしているか見極めるため、米国は定期的な会合を提案したとも、同氏は話した。

原題:Kudlow Says U.S. Ready to Extend China Talks by Weeks or Months(抜粋)