[ロンドン 28日 ロイター] – 英下院のバーコウ議長は28日、欧州連合(EU)離脱協定案を巡る29日の投票実施要請を受け入れたと明らかにした。議会が膠着状態にある中で、メイ首相は協定案の一部のみを採決することで、離脱延期に万全を期したい考え。 

投票はEUとの合意案のうち離脱条件を定めた離脱協定についてのみ行われる。離脱後の新協定の大枠を定めた政治宣言は今回の投票に含まれない。 

離脱協定と政治宣言を合わせた離脱協定合意案は、これまで2回否決されている。議長は、同一会期中に同じ議案を複数回上程することを禁じたルールに違反しないと指摘。「政府の動議は新しく、かなり異なっており、投票要件を満たすと判断した」と述べた。 

レッドサム下院院内総務は「EUは、離脱合意が今週中に承認された場合にのみ、5月22日までの延期に同意する」と指摘。「29日は延期を確実にする機会となる」と話した。