米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長(銀行監督担当)は、米経済を引き続き楽観しており、「どこかの段階で」追加利上げが必要になるかもしれないと考えていることを明らかにした。

  2018年の4回の利上げを経て、また最近の経済指標で成長の鈍化が明らかになった後だけに、最近の利上げ見送り決定を支持したと、クオールズ氏は述べた。

  「とは言え、米経済の見通しについて私は今も楽観的で、今後何年も健全な成長ペースを維持する可能性があると思っている」と、29日のニューヨークでの講演で述べた。発言内容は事前に配布された原稿に基づく。

  クオールズ氏はここ数カ月の小売り指標と雇用の弱さを認める一方、こうした指標のより長期的な信頼性は疑問視していることを示した。

  「小売売上高と同様に、2月の非農業部門雇用者数は、同じ月の家計調査が引き続き堅調だったことと照らし合わせれば特に、やや変則的だったように見える」と、クオールズ氏は述べた。

  2018年に投資と生産性に関する指標が向上したことには勇気付けられたとし、「新たな労働者の獲得がより難しくなり、雇用主が効率改善に取り組む中で、労働市場の引き締まりが労働生産性を高める役割を果たしたということかもしれない」と語った。

原題:Fed’s Quarles Says Interest Rate Increases May Yet Be Needed(抜粋)