- 中国製造業PMIが大幅上昇、欧州で英政府批判の声
- 米中協議はワシントンへ、トルコ選挙、欧州自動車で連携の動き
日本は今日から新年度。米中通商協議や英国の欧州連合(EU)離脱問題はともに未決着のまま迎えることになりました。一方で、警戒されている世界的な景気減速を巡っては中国で製造業安定化を示す指標が週末に発表され、今週5日には米雇用統計が控えます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
安心材料
中国の3月の製造業PMIは50.5と、前月の49.2から上昇。2012年以来の大きな上げとなり、エコノミスト予想をいずれも上回った。今後の活動の先行指標である新規受注と新規輸出受注指数がともに6カ月ぶりの高水準となった。1日発表の財新製造業PMIは50(前月49.9)に上昇の予想。
「全く理解せず」
英国のEU離脱協議の混乱に対する憤りが欧州で広がる中、ドイツの外務副大臣は、英政府は大半を世間に疎い上流階級向け学校の出身者が占めているとし、英内閣の9割は「労働者の考えや生活、仕事、行動に関して全く理解していない」と非難した。英議会はより穏健な離脱の提案を採用するよう1日にメイ首相に要求する構えのようだ。一方、与党保守党政権は総選挙の準備をあまり積極的に進めていない。
協議続く
中国の劉鶴副首相が今週ワシントンを訪問し、通商協議を続行する。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が北京で先週行った協議は「建設的」で、進展があった。交渉では合意文書の文言を1行ごとにすり合わせる作業が行われている。中国は3月31日、米国製自動車・同部品への報復関税発動を引き続き保留すると明らかにした。
リラの命運
トルコ統一地方選の開票速報では、エルドアン大統領率いる与党がリードしているが、首都アンカラ市長選は野党が勝利するとみられている。エルドアン氏はイスタンブールでの演説中に勝利を宣言した。選挙結果次第では、リラなどの資産が一段と混乱に陥る可能性がある。
欧州内で連携
PSAグループとフィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)は欧州での自動車生産に向け投資を分担するためのパートナーシップを模索している。関係者が明らかにした。予備的交渉は自動車モデルの基盤となる「スーパープラットフォーム」に関する内容が中心で、コスト削減が目的。パートナーシップには電気自動車への投資の分担が含まれる可能性が高いという。
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