仮想通貨ビットコインは2日に突然急騰し、昨年11月以来の高値に達した。3カ月にわたる市場の平穏が崩れた。

  ブルームバーグがまとめた価格によると、米東部時間午後0時20分(日本時間3日午前1時20分)現在は14.9%高の4740.34ドル。この日は23.1%上げ、5000ドルを突破する場面があった。イーサ、リップル、ライトコインなど他の仮想通貨も急上昇している。

  トレーダーらはこの急騰の理由を特定するのに苦労している。ビットコインが4200ドル台に乗せた後、突然新たな買い気配が集まったとの指摘もある。

  ビットコインは昨年74%下落した後、今年に入ってはいつになく静かな値動きだった。市場参加者によると、ビットコインは多数の取引所に取引が分散していることもあり、大口の買い注文が入ると変動が増幅する傾向にある。トレンド追随戦略をとる個人投資家やショートカバーの動きもまた、ボラティリティーを高めることがある。

Bitcoin jumps on Tuesday after several months of calm

  ブロックチェーン(分散型デジタル台帳)投資・助言会社、ケネティック・キャピタルのマネジングパートナーであるジェハン・チュー氏は、「ビットコイン市場、そして仮想通貨市場は総じて、その他の市場と比べて引き続き規模が小さく、感情に左右されやすい」とコメント。「今も熱気の波に押される部分が大きい。きょうもこれといって特別なことではないと思う」と語った。

原題:Bitcoin Surges as Cryptocurrency Market Suddenly Springs to Life(抜粋)