[ニューヨーク 2日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、英国のメイ首相が欧州連合(EU)に離脱交渉期限の延長を要請することを明らかにしたことを受け、英ポンドが上昇した。
メイ首相は議会の膠着状態脱却に向け野党・労働党のコービン党首と協議する意向も表明。これを受け、英ポンドGBP=D3は一時0.4%上昇し、1.31ドル台に乗せた。メイ首相の再延期表明前は1.30ドル台で推移していた。
ユーロ/ドルEUR=は一時1.1215ドルまで上昇。ただその後は上げ幅を縮小した。
朝方発表された米経済指標では、2月の耐久財受注統計で民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.1%減と、市場予想の横ばいを下回った。
TD証券(トロント)の北米外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は「ドル相場にとって米経済指標が堅調なのが望ましいのか、軟調なのが望ましいのか、悩ましくなっている」と述べた。
終盤の取引でユーロ/ドルは1.1194ドル。一時は1.1181ドルと、3月7日以来の安値を付けた。
ただ一部のテクニカル指標ではユーロの下落局面は終了しつつある可能性が示されており、1.1185─1.1175ドルを下回らなければ、下値は支持されるとの見方も出ている。
豪ドルAUD=は0.69%安。オーストラリア政府はこの日、来年度(2019年7月─2020年6月)予算案を発表。今年度・来年度・再来年度の経済成長予測を下方修正したものの、景気後退のないプラス成長が30年目に突入するとの見通しを示した。
ドル/円
NY終値 111.31/111.34
始値 111.34
高値 111.42
安値 111.26
ユーロ/ドル
NY終値 1.1202/1.1206
始値 1.1198
高値 1.1215
安値 1.1184