日産自動車のカルロス・ゴーン前会長は再逮捕される前日の3日、フランスのテレビ局のインタビューに答え、近く再逮捕される可能性にみずから言及したうえで、「私は闘い続ける」と述べ、あくまでも無実を訴えていく決意を示していました。
フランスの民放テレビ、TF1は4日夜、ゴーン前会長が再逮捕される前日の3日に、インターネットを通じてゴーン前会長にインタビューしたとして、その内容を放送しました。
この中でゴーン前会長は「弁護士の事務所や自宅の前に、たくさんの記者が集まってきている。再逮捕される確率が高まっていることを心配している」と述べ、近く再逮捕される可能性にみずから言及しています。
また現在の生活について、「自宅でパソコンは使えず、スマートフォンを持つ権利もない。マンションの入り口の前には、カメラが設置され、出入りしたすべての人が撮影されていて、私自身も誰に会ったのか記録しなければならない。私が被っているすべての制約は度を超したもので、自由でありながらも厳しく監視されている」と語っています。
そしてゴーン前会長は「私は無実であり、闘い続ける。私の市民としての権利を守るよう、フランス政府に求めたい」と述べ、あくまでも無実を訴えていく決意を示しました。
その一方で、「裁判がどのように進められるのか、疑念を抱いている。公平なものであれば信頼するが、そうでなかったとしたら今後何が起きるのかとても心配だ」とも述べ、今後始まる裁判への不安をあらわにしています。