【ソウル時事】朝鮮中央通信は4日、ロシア政府が国連世界食糧計画(WFP)を通じ、北朝鮮に小麦を提供したと報じた。2日、東部・咸鏡南道の興南港に到着したという。北朝鮮では昨年、酷暑と台風による豪雨で食料不足が深刻化し、WFPによると、人口の40%を超える約1100万人が栄養不足に陥っている。
WFPのビーズリー事務局長は3日の英紙ガーディアン(電子版)のインタビューで、北朝鮮の食料不足は「重大な問題だ」と強調。6月までに必要な措置が取られなければ「子供たちは深刻な影響を受ける」と警告した上で、ロシアが小麦5万トンを提供していると明らかにしていた。