- ムニューシン長官:米中両国が執行機関の設立で合意
- 技術移転や知財権保護などを網羅する合意文書で協議継続-新華社
ムニューシン米財務長官は10日、米中両国が交渉中の貿易合意条件を双方が確実に順守するための方策として「執行機関」を開設することで一致したことを明らかにした。
同長官はCNBCに対し、「われわれは執行の仕組みでほぼ合意した」と述べ、「進行中の問題に対処する執行機関を米中双方で設立することに合意した。これは両国が非常に真剣に受け止めていることだ」と説明した。
トランプ大統領は、米中双方が北京とワシントンでの最近のハイレベル協議を受けて貿易合意に近づいていると述べている。技術移転や知的財産権保護、非関税障壁、サービス、農業、貿易収支、条件執行を網羅する合意文書について、当局者が話し合いを続けていると中国国営新華社通信は伝えた。
米中協議について知る関係者が先に話したところによれば、現在議論中の広範な貿易合意の草案では、中国は国内で米企業の完全所有子会社の設立を認めるなどの約束を2025年までに履行することになる。これは、不履行の場合には米国による報復の引き金になる拘束力ある約束だという。
原題:Mnuchin Says U.S. and China ‘Pretty Much’ Agreed on Enforcement(抜粋)