- トゥスク大統領もEU首脳が離脱交渉期間の延長で合意と確認
- 6月の段階で進展状況の見直しを行うと関係者
欧州連合(EU)はブリュッセルで10日に開いた臨時首脳会議で、英国の離脱期限を10月31日まで延期する妥協案で合意した。6月の段階で進展状況の見直しを行うという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
英離脱期限を12日に控えて、EU首脳らは6時間にわたる協議を経て、混乱を伴う「合意なき離脱」の脅威を取り除くために再延期の妥協案で合意にこぎ着けた。
EUのトゥスク大統領(常任議長)はツイッターで、離脱手続きを定めるリスボン条約50条の適用期間について、「EU27カ国が延長で合意した」と確認し、「英政府の同意を得るためメイ首相とこれから会う」と述べた。
メイ首相が6月30日までの短期の離脱延期を求めたのに対し、トゥスク大統領は最長1年の延期を検討するよう首脳会議に提案した。
事情に詳しい関係者2人によれば、最も強硬な姿勢を取るフランスだけが長期の離脱延期に強く反対し、6月までの短い延期を主張。EUに残る27加盟国のうちドイツとスペイン、アイルランドを含む大多数が、年末前後までの長期の延期を支持する立場だったという。
原題:EU Agrees to Offer May Brexit Delay After Macron Talks Tough
EU Said to Agree to Oct. 31 Brexit Deadline With Review in June
Macron Keeps Fighting for Short Delay Only: Brexit Update(抜粋)