17日、台北郊外の道教寺院で、報道陣の取材に応じる鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長

 【台北時事】シャープを買収した台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業トップでカリスマ経営者として知られる郭台銘会長(68)は17日、最大野党・国民党の党本部を訪れ、来年1月の総統選に出馬するため、同党の公認獲得を目指し、党内予備選に参加すると表明した。

 国民党員の郭氏は党本部訪問に先立ち、台北郊外の道教寺院を参拝し、「苦しんでいる庶民のために善い行いをし、台湾に平和と繁栄をもたらせとの神のお告げがあった」などと、出馬への意欲を語った。

 国民党の公認候補選びでは、朱立倫・前新北市長と、王金平・前立法院長(国会議長)が出馬を表明済みのほか、韓国瑜・高雄市長の出馬も取り沙汰されている。