[ニューヨーク 22日 ロイター] – 米国時間の原油先物は2%を超えて上昇し、約6カ月ぶりの高値を更新した。米政府がイラン産原油の禁輸措置について、日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を5月1日に撤廃することを決定したことを受け、世界的に供給が逼迫するとの懸念が出ていることが背景。
ポンペオ米国務長官は米政府はイランの原油輸出をゼロにすることを目標としていると表明。適用除外措置の撤廃後にイランから原油を輸入すれば米国の制裁措置の対象となる。
アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は、地政学リスクにより原油価格が再び押し上げられる事態になっていると指摘。「多くの合法的な商業主体はイランからの原油購入は回避すると考えられるため、同国の原油輸出は激減する」と述べた。
清算値は北海ブレント先物LCOc1が2.07ドル(2.88%)高の1バレル=74.04ドル。一時は74.52ドルと昨年11月1日以来の高値を付けた。
米WTI先物CLc1は1.70ドル(2.66%)高の65.70ドル。一時は65.92ドルと、昨年10月31日以来の高値を付けた。