[アンカラ/イスタンブール 6日 ロイター] – トルコの最高選挙管理委員会(YSK)は6日、3月に実施された最大都市イスタンブールの市長選結果を無効とし、6月23日にやり直し選挙を実施すると発表した。
同市長選は、最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補がエルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)候補のユルドゥルム元首相に僅差で勝利。その後、AKPが異議を申し立て、再選挙を求めていた。
この日の決定に対し、CHP側は「明らかな独裁政治だ」と強く非難している。
決定を受け、トルコリラTRYTOM=D3は下落。1730GMT(日本時間7日午前2時30分)時点で1ドル=6.1075リラに沈み、1日の下落率としては1カ月超ぶりの大きさ。
ブルー・ベイ・アセット・マネジメントのティモシー・アッシュ氏は、今回の決定について「トルコの民主主義への見方を傷つけるもので、7月にかけてのマクロ的金融安定性へのリスクを踏まえると、トルコ経済は脆弱さが続くだろう」と指摘した。