6日の中国株式市場で、同国政府系のファンドが一部銘柄を対象に活発に動いていたことが事情に詳しい関係者の話で分かった。米国との通商対立が急激にエスカレートする中で、相場急落の影響を和らげる狙いがあった。
ファンドが対象とした銘柄は大手石油会社2社など。情報が非公開であることを理由に、同関係者が匿名を条件に語った。上海市場で一時、前営業日比3.5%下げたペトロチャイナは、午後に入ると一時プラス転換し、結局0.9%安で取引を終えた。中国石油化工は4.2%安で引けたが、一時大きく下げ幅を縮小する場面があった。中国の銀行最大手、中国工商銀行の株価にも同様の急激な動きが見られた。
中国証券監督管理委員会(証監会)にファクスでコメントを求めたが、現時点で返答はない。
原題:China State Funds Are Said to Cushion Blow as Stocks Tumble (1)(抜粋)