【サンパウロ時事】ベネズエラで独裁的な反米左派のマドゥロ大統領と敵対し、暫定大統領を名乗るグアイド国会議長の側近であるサンブラノ副議長が8日、4月30日の「クーデター未遂」に関与した疑いで情報機関に拘束された。マドゥロ派に牛耳られた国権最高機関の制憲議会は7日、サンブラノ氏ら野党国会議員7人の不逮捕特権を剥奪していた。
国民は飢え、独裁者はぜいたく=大統領、高級レストランへ-ベネズエラ
制憲議会のカベジョ議長は「クーデター首謀者の一人であるサンブラノが逮捕された。彼ら(反体制派)はベネズエラには正義がないと考えているのだろうが、きちんと存在している」と述べた。一方、グアイド氏はツイッターで「政権側は副議長を拉致した。彼らはベネズエラ国民を代表する(われわれの)力を崩壊させようとしているが、それは成功しない」と述べ、政権側を非難するとともに支持者に結束を呼び掛けた。