米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は、米経済の長期的な活力が脅かされる可能性があるとの見解を示した。所得や富の伸び鈍化、および住宅やヘルスケア、教育のコスト上昇によって中間層の家計が圧迫されているためだと指摘した。

同理事は「所得増の分配が富裕層への偏りを強める経済は、より平等に分配される経済に比べて、消費需要の拡大ペースが鈍化する可能性がある」と述べた。米金融当局がワシントンで開催した地域発展に関する会議で講演した。

Rising Income Inequality

調査によると、富の水準が低い家計は富裕層に比べ、所得の増加分を支出に回す割合が高い。このことは米経済成長の最大のエンジンである個人消費について、長期的な示唆を含むとブレイナード理事は述べた。

原題:Fed’s Brainard Says Middle Class Squeeze Poses Risks to Economy(抜粋)