[ロンドン/ブリュッセル 13日 ロイター] – イランは国際的な核合意を維持するための条件として、少なくとも日量150万バレルの石油輸出を要求している。イランと欧州連合(EU)との協議に詳しい関係者が明らかにした。
4人の欧州外交筋によると、イランのザリフ外相など当局者が欧州勢との協議で伝えたが、書面では提示されていないという。
米政府はイラン産原油の禁輸措置を巡る適用除外措置を5月1日から撤廃した。イラン当局者によると、イラン産原油の輸出は5月以降、日量50万バレルに低下する可能性があるという。
EU当局者の1人によると、イラン側は具体的な数値を示さなかったが、制裁前の生産水準に戻ることを望んでいるという。別の関係者はイランは日量150万─200万バレルを要求しているようだと述べた。
関係者は「ザリフ氏が、米国の核合意離脱前の水準である(日量)200万バレルの輸出を望んでいると明確に示した」と指摘。「ただ真剣な要求ではないだろう。それは可能ではなく、イラン側もそのことを理解している」と述べた。