米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は、北朝鮮の内陸にあるこれまで未公表のユサンニ・ミサイル基地について、衛星画像を含む詳細な報告書を発表した。2017年に発射された「火星14」など大陸間弾道ミサイル(ICBM)を格納している可能性があるとしている。
9日付の報告書によると、基地は首都平壌の北東63キロ、非武装地帯(DMZ)の北150キロに位置し、十分に稼働状態にある。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は基地に関し、米情報機関が数年間監視してきたが、場所などは公表されていなかったと伝えた。
報告書は北朝鮮国内に未公表のミサイル基地や支援施設などが約20カ所あり、ユサンニはそのうちの一つだと指摘。その上で「これらの基地は脅威を与えるもので、(米朝の)非核化交渉の対象に含まれるべきだろう」と求めた。