[ワシントン 14日 ロイター] – トランプ米大統領は14日、米中貿易摩擦は「ささいな口げんか」で、中国との通商協議は決裂していないと述べた。
米財務省報道官は、ムニューシン長官がある時点で中国で通商協議を計画すると明らかにした。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、両国の交渉団は協議を継続しており、話し合いは「非常に良好」と説明。中国の知的財産や補助金慣行を巡る米側の主張に触れ、「われわれは数十年にもわたって非常に不公正な扱いを受けてきたため、中国とささいな口げんかをしているところだ」と述べた。
トランプ氏はこの日発信した一連のツイッターへの投稿で、「適時に中国と合意する」とし、「考えられているよりも早期に合意に達するだろう!」と述べた。
中国外務省報道官は定例会見で、米中は貿易問題を巡り対話を続けることで合意しているとの認識を示した。 報道官は「米国側が状況判断を誤らないことを期待する。自国の利益保護に向けた中国の決意と意思を、米国が過小評価しないことを期待する」と述べた。
関係筋によると、中国側が法改正の約束を取り消そうしたことで米中貿易交渉は行き詰まっている。
報道官は、米国側が昨年5月に合意事項を撤回するなど、過去の交渉で約束を破ったと主張。「中国が立場を変え、約束を破ったとは絶対に言えない」とし、中国は交渉で誠意を示し、約束を守ってきたと述べた。
米共和党のマコネル上院院内総務は、トランプ氏の戦術により米国が対中交渉で優位なポジションを確保できるよう期待を示した。
この日の世界株式市場は持ち直した。米主要株式指数が1%強上昇、ドルも通貨バスケットに対して値上がりした。