【北京時事】中国国家統計局が15日発表した4月の小売売上高は前年同月比7.2%増だった。伸び率は2003年5月以来15年11カ月ぶりの低水準。前月からは1.5ポイントの大幅低下で、米中貿易摩擦の長期化や景気減速懸念から消費者心理が冷え込んだ。
主要経済指標はいずれも低下。1~3月期の国内総生産(GDP)伸び率が1年ぶりに横ばいとなり、景気底入れの兆しが出ていたが、再び先行き不透明感が強まった。
統計局の報道官は小売売上高の伸び率低下について「4月は前年同月よりも休祝日が2日少なかった」と説明。これを考慮すると、前月と同じ8.7%増だったと強調した。
4月の鉱工業生産は5.4%増。急増した3月から3.1ポイント低下し、1~2月(5.3%増)とほぼ同じ水準に戻った。幅広い投資動向をカバーする1~4月の都市部固定資産投資は前年同期比6.1%増で、1~3月を0.2ポイント下回った。