【ロンドン時事】メイ英首相は14日、欧州連合(EU)離脱をめぐる行き詰まりの打開に向け、最大野党・労働党のコービン党首と会談した。首相報道官は「有益で建設的だった」と評価したが、労働党側は「譲歩を達成する首相の能力」に懸念を表明、溝は埋まらなかったもようだ。
政府の離脱案は議会で三たび否決され、首相が4月上旬、労働党に協力を求めた。しかし、首相はEUとの緊密な経済関係の維持など、労働党の要求を拒否。話し合いは平行線が続いている。
英メディアによると、政府は離脱案の批准に不可欠な法案の議会採決を6月3日からの週に計画。これが政府と労働党の妥結期限となりそうだ。
協議が不調に終われば、法案が可決される見込みは薄い。その場合、首相は退陣を余儀なくされるという見方が有力だ。