[ワシントン 16日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は16日、独自の通貨を持つ国の政府は政府債務残高がどれだけ増加しても問題はないとする現代金融理論(MMT)について、経済に関する権限がFRBから議会や政治的意図がある他機関に移るリスクが生じかねないとの見解を示した。
ブレイナード理事は、監視が強く、独立性が低い機関に責任を預けることは「リスクになる可能性がある」と述べた。
MMTの理論では、FRBの責務である雇用と物価の目標達成が歳出入に関する議会決定に左右されるとみられる。社会保障拡充の財源として民主党議員などによって議論されている。