[ロンドン 21日 ロイター] – 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ) は21日、「Honor」ブランドで展開するスマートフォンの新機種を発表した。ファーウェイは国外で販売するスマホには米アルファベット傘下グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を利用。トランプ米政権が同社に対する事実上の輸出禁止規制を導入する中でも新機種を発表し、自社の技術に対する自信を示した。
新機種「Honor20Pro」は、解像度48メガピクセルのメインカメラと、広角撮影などができる4つの背面カメラを搭載。599ユーロ(669ドル)で近く発売する。このほか、「Honor20」を499ユーロ、「Honor20Lite」を299ユーロで発売する。
米政府は15日、ファーウェイが米政府の許可なく米国の重要な技術を購入することを禁止するとともに、国家安全保障を理由に米国の通信ネットワークから同社の製品を事実上排除する措置を発表。これを受けグーグルは20日、ファーウェイの新たなスマホに対するOS「アンドロイド」の提供を中止することを明らかにした。ただ米政府は21日、8月19日までファーウェイによる米製品の調達を認める猶予措置を発表。これにより、グーグルのメールソフト「Gメール」や動画投稿「ユーチューブ」などのアップデートは同日まで可能となった。
ファーウェイの広報担当者は、これらのスマホについて、輸出禁止規制の発表前にグーグルから承認を受けていたとしている。