インドのバルマ駐日大使は4日、東京都内の日本記者クラブで会見し、4~5月の総選挙を受けて発足した2期目のモディ政権の対日政策について「(日印首脳は)相性が良い。(1期目の)過去5年間で議論・実施されてきた施策が今後5年間も継続される」と期待感を表明した。
また、新たに就任したジャイシャンカル外相に触れ、米中に精通したベテラン外交官であり「日本人女性を夫人に持つ」と紹介。「在日インド大使館で勤務経験があり、日本に非常に親近感を持っている」と述べた。
バルマ氏は「両国に深く関わるのがインド太平洋だ」と指摘。中国の台頭をにらみ、日米と共に「自由で開かれたインド太平洋」構想を推進する立場を確認した。一方で「外国の領土や主権を侵害してはならない」と、中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」に不信感を示した。