[ワシントン 11日 ロイター] – 米ニューヨーク州やカリフォルニア州など10州は、ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話大手スプリントとTモバイルUSによる260億ドル規模の合併計画を巡り、差し止めを求めて集団提訴した。 

ニューヨーク州司法省によると、10州はニューヨーク州南部地区連邦地裁に訴えを起こした。 

10州の司法長官は両社の合併計画を調査中。合併が実現すれば、全米規模の通信業者は4社から3社になる。2社は合併後も3年は値上げしないと主張している。 

訴状では、競争の低下により、スプリントとTモバイルの加入者には年間45億ドル以上のコスト負担になると主張。「スプリントとTモバイルの直接競争は価格引き下げやサービス向上、機能拡大につながってきた。合併が実現した場合、両社間の競争がなくなる」とした。 

米国株式市場の午後の取引で、スプリントは4.3%安、Tモバイルは1.7%安で推移している。