[ニューヨーク 13日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルがほぼ変わらずで推移。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や月末の大阪20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)を控え、様子見ムードが強かった。
さえない物価動向や景気の減速を示す指標を手掛かりに、ドルはこのところ高値から 押し戻されている。ただ投資家は利下げが確実に近づいていることを見極めたいとして、 一段のドル売りには慎重だ。
TD証券(ニューヨーク)のシニアFXストラテジスト、メーザンイッサ氏は「ド ルが一段安となるには利下げに関する米連邦準備理事会(FRB)のさらなるメッセージ が必要だ」と述べた。 来週18―19日に開かれるFOMCではおおむね利下げ決定は見込まれていないも のの、市場は早ければ7月にも利下げが行われる可能性が高いとみている。
CMEグルー プのFEDウオッチによると、金利先物が織り込む来週の利下げ確率は29%、7月の利 下げ確率は89%となっている。
ユーロは一時下落。ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事は、ユーロ圏にとって 貿易摩擦の高まりはリスクであり、通商問題などを背景にユーロ圏は低成長、低インフレ の状態が続く恐れがあるとの認識を示した。豪ドルも軟調。一連の指標を受け来月にも追加利下げが実施されるとの見方が強まっ た。
ドル/円 NY終値 108.37/108.40
始値 108.48
高値 108.53
安値 108.26
ユーロ/ドル NY 1.1275/1.1279
終値
始値 1.1287
高値 1.1297
安値 1.1269