- 香港で200万人デモ、航行安全を確保へ、デギンドス副総裁発言
- アラムコは来年にもIPOか、サウジが減産継続に期待
香港では抗議デモが続き、1997年の中国返還以降で最大規模に膨れあがっています。2014年の反政府デモ「雨傘運動」は学生が中心でしたが、今回は香港住民の4人に1人が参加したとされ、裾の広さがうかがえます。今月下旬に開催が取りざたされている米中首脳会談を含め米国と中国の関係にも微妙な影を落としそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
200万人がデモ
香港では林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の辞任を求めて200万人もの住民が抗議デモに参加し、主要道路や脇道を埋め尽くした。同長官は前日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の審議を停止したが、民衆の怒りは収まっていない。中国の権威主義から香港を辛うじて守ってきた自治権がこの条例改正で脅かされると、反対派は主張している。
疑いの余地はない
ポンペオ米国務長官はホルムズ海峡近くでタンカー2隻が攻撃された先週の事件について、イランに責任があることに「疑いの余地はない」と述べ、民間船舶の航行安全を同盟国と共に確保していくと宣言。「そのために米国は外交的手段やその他の措置など、必要なあらゆる行動を確実に取っていく決意だ」と述べた。
インフレ期待後退なら
欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、インフレ期待が揺らいだ場合は追加的な刺激策を打ち出す考えを示した。ただ、4月に公表した「専門家予測調査では、インフレ期待は安定を維持している」と指摘した。ユーロ圏の期待インフレ率を示す5年/5年スワップ・フォワードレートは今月、過去最低水準を付けている。
来年にもIPO
サウジアラビアのムハンマド皇太子は、国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)が来年にも実施されると述べたが、上場先については決まっていないとした。サウジは国内取引所に加え、海外の取引所でも少なくとも1カ所に上場させることを目指している。皇太子は約2兆ドル(約217兆円)の評価を予想しているが、4月に開示された財務情報は他の石油大手と同じ基準で評価された場合、1兆2000億ドル程度の評価になることを示唆している。
減産継続に期待
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は16日、サウジとしては石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国が7月第1週に開催される見込みの会合で今年後半の減産継続で合意することを期待していると述べた。年後半に需要が季節的に上向き、精製施設がメンテナンスを終えることが需給のバランスに寄与するとの見通しも示した。
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