6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は、統計が始まって以来の大幅な低下となり、輸入関税が製造業や景気全般に悪影響を及ぼしつつある兆候が強まった。
キーポイント | |
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・6月のNY連銀製造業景況指数はマイナス8.6-2016年10月以来の低水準 ・前月(17.8)からの低下幅は26.4ポイント-1カ月の下げとしては過去 最大 ・市場予想は11への低下 ・指数を構成する項目ほぼ全てが低下 ・特に下げがきつかったのは新規受注と受注残 |
インサイト
- 今回の低調な指標を受けて、金融当局に対する利下げ圧力が強まる可能性がある。ただ市場では、今週のFOMC会合での利下げは見込まれていない
- 新規受注は3年ぶり低水準、受注残は15年以降で最低
- 雇用の指数は2年ぶりのマイナス、週平均労働時間もマイナスだった
- 向こう半年の見通しを示す指数も悪化-ただ、ここ数カ月の平均に近い水準を維持
- パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏:
- 「ひどい内容だが、長く続くことはない」
- 統計に関する調査の期間が、対メキシコ関税への懸念が最も強かった時期と重なったことを反映しているとみられる
原題:New York Fed Factory Gauge Drops by Record to Two-Year Low (1)(抜粋)