[ワシントン 18日 ロイター] – 世界銀行は18日、中国の広域経済圏構想「一帯一路」について、多くの途上国の経済発展が支援され、貧困撲滅につながるとの見方を示した。同時に、一段の透明性の確保が必要との見解も示した。
世銀は一帯一路構想が完全に実施されれば、3200万人が貧困から抜け出せると試算。ただ、透明性の欠如などを踏まえると同構想を巡る「大幅なリスク」は存在しているとの認識も示した。
ジェイラ・パザルバシオル副総裁(公正な成長・金融・組織担当)は声明で「一帯一路の目標達成には、参加国の積極的な改革実施が必要になる」と指摘。「特に債務を巡る透明性のほか、開放された政府調達、最も厳格な社会・環境基準の順守などが大きな助けとなる」と述べた。