米フロリダ州オーランドで18日、演説するトランプ大統領=AFP時事
トランプ米大統領(73)は18日、フロリダ州オーランドで集会を開き、2020年の大統領選に向けて再選をめざして立候補すると正式に表明した。「米国を再び偉大にする」という公約は達成したとして、新たに「米国を偉大なままに」(Keep America great!)をスローガンに掲げた。
約2万人収容の会場がほぼ満員となる中、トランプ氏は演説で「米国はいま繁栄し、経済は拡大している。世界の羨望(せんぼう)の的だ」と強調。「我が政権チームがある限り、米国の未来はかつてないほど輝く」と訴え、好調な経済を1期目の実績としてアピールした。
また、16年大統領選で掲げた「米国を再び偉大にする」について「やってのけた」と強調。その上で20年大統領選のスローガンについて、「米国を偉大なままに」とどちらが良いか、歓声で決めると会場に呼びかけ、後者の方が大きな歓声を得た。トランプ氏は「我々は本当に米国を偉大なままにするだろう。だから私は今夜、ここに立ち、正式に2期目に向けた選挙戦を開始する」と語った。
与党・共和党の候補者指名争いでは、これまでにマサチューセッツ州元知事のビル・ウェルド氏のみが立候補を表明。トランプ氏は共和党内で9割近い支持率を維持しており、同党の候補者に選ばれるのは確実な情勢だ。副大統領候補には現職のマイク・ペンス副大統領(60)を指名する。
一方、トランプ氏と対決する野党・民主党の候補者指名争いには、現在23人が立候補を表明している。直近の世論調査によると、ジョー・バイデン前副大統領が4割近い支持率で頭一つ抜け出している。民主党は6月26、27両日、フロリダ州マイアミで、最初のテレビ討論会を開く予定だ。(オーランド=土佐茂生)