[ニューヨーク 19日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が金利据え置きを決定したものの、年内利下げの可能性を示唆したことで、ドルが下落した。
FRBは18─19日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定したが、不確実性の増大などに対応するために年内に最大0.5%ポイントの利下げが実施される可能性があると示唆。FOMC声明で景気拡大を維持するために適切に行動すると表明し、これまでの声明にあった金利調整に当たり「忍耐強く」対処するとの文言を削除した。
これを受け、ドルは対ユーロEUR=で0.38%安の1.123ドル、対ポンドで0.77%安の1.265ドルとなった。 主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.45%低下の97.121。FOMCの結果が市場で消化されるに従い、下げ幅を縮小した。
UBSグローバル・ウエルスマネジメントの米州資産配分担当責任者、ジェイソン・ドラホ氏は、FOMC声明は「予想よりハト派的だった。これを受け、2年債利回りの低下、株価上昇、ドル下落といった動きがみられた」と指摘。「FRBは声明から『忍耐強く』との文言を削除することで、経済指標の悪化が継続し、通商問題に起因する成長への懸念が台頭した場合は、7月のFOMCで利下げに動く可能性があることを示唆した」と述べた。
ドル/円
NY終値 108.09/108.12
始値 108.39
高値 108.49
安値 107.91
ユーロ/ドル
NY終値 1.1224/1.1228
始値 1.1205
高値 1.1252
安値 1.1201