[ニューヨーク 20日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが続落。2日間の下げは過去約1年半で最大となった。米連邦準備理事会(FRB)が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内利下げの可能性を示唆したことが引き続き 材料になった。

ステート・ストリート・グローバルマーケッツの北米マクロ戦略部部長、リー・フェリッジ氏は「市場はFOMC結果をハト派的と受け止め、ドル売りを出している」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.47%安。2日間の下げは2018年2月以降で最大。ドル/円は0.78%安の107 .24円。ドル安の進行に伴い、一部のヘッジファンドがドルロングの損切りを余儀なくされているという。10年債利回りが約2年半ぶりに2%割れとなったこともドル売りに拍車をかけた。

一方、ユーロ/ドルは0.62%高の1.129ドル。豪ドルやニュージーランドドルもそれぞれ0.61%と0.8%値上がりした。

金融市場は年内3回の利下げを見込んでいるほか、来年半ばにかけて最大5回の利下げがあると予想している。前出のフェリッジ氏は「パウエルFRB議長は確かに7月の利下げを示唆したものの、それ以降の利下げについてはまだ地ならしを行っていない」と指摘した。

ドル/円 
    NY午後4時 107.31/107.34
始値 107.77
高値 107.79
安値 107.23
ユーロ/ドル 
N Y午後4時 1.1290/1.1294
始値 1.1301
高値 1.1317
安値 1.1272