全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月の中古住宅販売件数は、3カ月ぶりの水準に増加した。4地域全てで販売が伸びた。
キーポイント | |
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・中古住宅販売件数(季節調整済み、年率)は前月比2.5%増の534万戸 ・エコノミスト予想の中央値は530万戸 ・前月は521万戸(速報値519万戸)に上方修正 ・中古住宅価格(中央値)は前年同月比4.8%上昇の27万7700ドル |
インサイト
- 今回の増加は、回復が順調に進んでいない住宅市場にとって明るい兆し。低い住宅ローン金利や力強い労働市場が初回購入者の一助となっている。ただ、住宅販売のペースは景気拡大期のより早い段階からは減速している
- NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏:「住宅購買力は住宅ローン金利の低下に支えられており、買い手も反応している」
詳細
- 地域別では4地域全てで販売が増加。特に伸びたのは北東部で4.7%増
- 購入者全体に占める初回購入者の比率は32%と、前月から変わらず
- 販売に対する在庫比率は4.3カ月。前月は4.2カ月だった
原題:U.S. Existing Home Sales Top Estimates as All Four Regions Gain(抜粋)