- 米国が対イラン追加制裁実施へ、協議の扉閉ざさず
- イスタンブール市長選、FRB議長を再批判、野村HD株主総会
軍事攻撃まで「10分前」に迫った米国とイランの関係は緊張が続いています。イランの西隣でやはり米国との関係に摩擦が生じているトルコではイスタンブールのやり直し市長選で野党候補が勝利し、政権にとって大きな打撃となりました。市場では通貨リラは対ドルで大きく買われています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
兵糧攻め
米国はイランに対して24日に大規模な追加制裁を実施する。トランプ大統領は先週、イランへの空爆計画を直前に中止していた。軍事行動は「この問題を解決するまで常にテーブルの上にある」とし、イラン指導部が「悪事を働けば、彼らにとって非常に不運な日になるだろう」と記者団に発言。ワシントン・ポストによれば、トランプ氏はイランのミサイルシステムへのサイバー攻撃を承認した。
前提条件なし
トランプ氏は強硬姿勢の一方で、イラン指導部と前提条件を付けずに協議する用意があるとも述べた。協議の提案について「石油とは何の関係もない」とし、イランが核兵器を持つのを食い止めるためだとNBCに語った。ポンペオ国務長官も今月上旬に同様の提案をしたが、イラン側はその際、核合意からの離脱などトランプ政権の他の行動を見れば、提案は「言葉遊び」に等しいとして取り合わなかった。
リラ買い
トルコ最大都市イスタンブールのやり直し市長選で野党候補が大勝した。エルドアン大統領の独裁と経済政策には大きな痛手となる。国営アナドル通信によれば、開票率95%超の段階で、野党・共和人民党のイマモール候補の得票率は54%と、与党・公正発展党のユルドゥルム候補の同45%を上回った。リラは対ドルで1%以上上昇している。
また批判
トランプ氏はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を降格させると脅したことはないとした上で、「私が望んでいればそうすることもできた」と語った。NBCの番組で、FRB議長としてのパウエル氏の対応をあらためて批判。「彼の行動に不満」で「彼が良い仕事をしてきたとは思わない」と発言。米金融当局による利上げは「やり過ぎだ」と主張した。
課題は山積み
情報漏えい問題に揺れる野村ホールディングスは24日、東京都港区のホテルで定時株主総会を開催する。米議決権行使助言会社が取締役選任に疑義を唱えた永井浩二最高経営責任者(CEO)は再任される公算が大きい。野村証券は5大証券の社債引き受けで初めて2カ月連続の最下位になりそうで、最終赤字に沈んだ業績の立て直しや不祥事で失った信頼回復など課題は山積み。
その他の注目ニュース
スプリント買収阻止訴訟、4州が加わる
習主席、大阪G20首脳会議に出席
金委員長に米大統領から親書、「素晴らしい内容」