[ウィーン 1日 ロイター] – 国際原子力機関(IAEA)は1日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が2015年の核合意で定められた上限を超えたと明らかにした。イラン側も同日、上限を超えたと発表した。 

IAEAの報道官によると、天野之弥事務局長が理事会に対し、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が1日に上限を超えたことを確認したと伝えたという。 

ロイターが入手した報告書によると、イランの低濃縮ウラン貯蔵量は合意で定めた上限の202.8キロを超え、205キロになった。 

イランのザリフ外相は、これまで警告してきた通り上限を超えたと明らかにした。イランは5月、トランプ米政権が各国にイランからの原油輸入停止を要求するなど制裁を強化したことを受け、低濃縮ウランの生産を加速する方針を示していた。