- 欧州と中国の為替ゲームを批判、スプリント買収で来週にも決着か
- 米貿易赤字が拡大、バーボン倉庫火災、イタリア制裁見送り
米株式市場ではダウ平均とS&P500種、ナスダックがそろって過去最高値を更新しました。明日、建国記念日の祝賀演説でトランプ大統領がこれを引き合いに、経済の強さを強調すると考えられます。ワシントンでは恒例の花火に加え、今年は大統領の強い要望で軍事パレードが催されます。地上にはM2ブラッドレー歩兵戦闘車、上空ではF35戦闘機などが披露され、軍事力の強さも見せつける演出です。気になるお天気ですが、ところどころで雷雨との予報が出ています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
為替操作ゲーム
トランプ米大統領は「中国と欧州は大きな為替操作ゲームに興じており、米国と競うためシステムにマネーを送り込んでいる」と批判。「われわれも同じ事をやるべきだ」とツイートした。外国為替市場ではこれを受けてユーロが一時上振れ、1.1312ドルまで上昇した後、直ちに下げに転じた。
競争問題解決か
米携帯電話事業者のTモバイルUSは、ソフトバンクグループの子会社である同業スプリントを265億ドル(約2兆8600億円)で買収する計画について、来週にも米司法省の承認を獲得する見通しだと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ディッシュ・ネットワークへの資産売却に関する概要がまとまったことが背景にある。
関税裏目に
5月の米貿易赤字は予想以上に拡大し、5カ月ぶり高水準。輸入は2015年以降で最大の増加。中国に対する財の赤字は301億ドルに拡大した。トランプ大統領が5月に発表した追加関税が発動される前に、企業が出荷を急いだ可能性がある。貿易赤字の拡大は、米中の関税合戦を含む政策が米国の企業活動や経済成長に悪影響を与え続けていることを示す。
4万5000樽
「ジムビーム」のバーボンウイスキーが貯蔵されている米ケンタッキー州の施設で2日夜に火災が発生。約4万5000樽(たる)のウイスキーが損なわれた。ビームサントリーの広報担当者は、熟成期間が短い「比較的若い」ウイスキーであるため、流通に影響はないと述べた。消防当局によると、被害のあった倉庫2棟のうち、1棟は倒壊した。
対立緩和
欧州委員会はイタリアに対する「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」の正式開始を見送った。同国政府が新たな債務抑制策を約束し、欧州連合(EU)の懸念の一部に対応する姿勢を示したことが理由。欧州債券市場ではイタリアとドイツの10年債スプレッドが縮小し、一時200ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) と、この1年間で最小となった。
その他の注目ニュース
ウォーレン氏、意外にもウォール街が敬意-大統領選の民主党争いナバロ氏、ダウ平均「3万ドル」予想-トランプ氏の政策実現すれば
中国の新城発展、会長の身柄を当局が拘束-株価急落