- 中国製鋼製車輪の一部のダンピング・不正補助金を認定、関税賦課へ
- ベトナムからの輸入鉄鋼にも400%超の関税賦課へ-迂回輸出を非難
米国はアジアから輸入される鉄鋼への追加関税賦課に動いた。トランプ政権が不公正と見なす貿易慣行への対抗措置を拡大した。
米商務省は3日、中国製の鋼製車輪の一部が米国内で適正価格を下回って売られ、不正な補助金を受けていると認定し、関税を課す計画を発表した。
また同省は2日、ベトナムからの輸入鉄鋼に400%を超える関税を課す仮決定を発表。反ダンピング(不当廉売)・反補助金関税を回避するため、一部の企業が製品をベトナムから迂回輸出していると非難した。それによると、韓国と台湾で生産された一部製品はベトナムに送られて若干の処理が施され、耐食鋼ないし冷延鋼板として米国に輸出されている。
これらの措置は、国家安全保障上の懸念を理由としたトランプ大統領の一方的な関税賦課とは異なり、商務省の通常の反ダンピング・相殺関税調査に基づくものだが、貿易を巡る緊張を高める可能性が高い。
原題:U.S. Slaps Duties on Steel From Asia in Trade Enforcement Action(抜粋)