[ローマ/モスクワ 4日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は4日、欧州連合(EU)との関係全面修復に向けイタリアの支援を求めた。対ロシア制裁が非生産的だとEUの新指導体制を説得するのに力を貸してほしいとも呼び掛けた。 

ローマでイタリアのコンテ首相と会談後、記者会見したプーチン大統領は「イタリアが(関係改善を巡る)自らの立場を一貫して明確に示し、ロシアと欧州全体の完全な関係正常化に向け取り組んでくれることを望む」と述べた。 

ロシア・EU間の関係正常化に乗り越えられない障害は皆無との認識を示し、ロシアの行く手が人為的にさえぎられなければ、自らの役割を果たす用意があるとも明言した。 

コンテ首相は、対ロシア制裁自体が目的でなく一時的な措置と指摘し、関係改善に向けた条件整備に取り組んでいると説明した。 

イタリアの連立政権を構成する「五つ星運動」「同盟」は、大半の域内政府と比べてロシア寄りの立場を示している。